旅に便利な万能スペイン語2-ありがとう/Gracias (グラシアス)
「アリガトウ」と外人さんが言ってくれると、それがたどたどしくても何故かうれしくなりますね。同じように、スペイン語圏の人に感謝の気持ちを表すときには「グラシアス」を連発しましょう。それだけでお互いの気持ちが通じ合ってよいコミュニケーションが生まれることでしょう。
グラシアスはオラーと同じぐらい多くの場面で使用できる万能スペイン語です。
まず、飛行機を降りるときCAさんにグラシアス、入管手続きが終わったらグラシアス、誰かにタクシー乗り場を教えてもらったらグラシアス、タクシーの運転手さんにグラシアス、ホテルのチェックインが終わったらグラシアス・・・
グラシアス Gracias
元々は、好意とか恵みという意味のGraciaという言葉にSがついて複数形になっているのがGraciasです。
そうなんです、スペイン語でも英語と同じように複数の場合は名詞にSがつきます。ただしスペイン語では形容詞にもSが付くのが英語と違うところですね。
ムチャス グラシアス Muchas gracias.
(どうもありがとう)
感謝の気持ちを強く表すときに使います。
ムチャス muhcas はムチャmucha (たくさんの)の複数形です。形容詞なのに複数のSがついています。
同じ意味のムチョmucho は有名なベサメムーチョBésame mucho(たくさんキスして)のムチョと同じ綴りです(ただしこの場合は副詞として使われています)。
Graciaという名詞は女性名詞(スペイン語もドイツ語やフランス語と同じように名詞を男性、女性に分けています)なので形容詞も女性名詞に合わせてmuchaになります(男性名詞に合わせるときはmuchoに)。まあ、こんなことは旅人にはどうでもよいことです。
ミル グラシアス Mil gracias
(本当にありがとう、感謝しきれません)
もっと強く感謝したい時に使います。
Milは「千」とか「千の」という意味なので、感謝の気持ちが千倍という感じでしょうか。
例えばひったくりに合った時(バルセロナではよくあるので注意しましょう)に、誰かがバッグや財布を取り戻してくれたら、この言葉を使うとよいかもしれませんね。