ウイーン・冬(2)プラター公園
ウイーンに来たらどうしても行きたかったところがプラター公園でした。
映画「第三の男」に出てきた大観覧車のある公園
1949年に公開された映画「第三の男」で出てきた、あの大きな観覧車のある公園です。
映画が公開されたころはまだ子供だったので、大人になってからテレビで見ただけですが、あの大観覧車と、バックに流れるアントン・カラスのティター(弦楽器)の音色が大変印象的で、心に残る映画の一つになっています。
世界的に有名なこの映画もティターのメロディも「第三の男」でYouTubeを検索すると沢山出てきます。
映画の内容は推理作家のグレアムグリーンが台本を書いたミステリーもので、第三の男を演じるオーソンウエルズの個性的な容姿と、ラストシーンで、大きな木が両側にそびえたつ広い並木道を主人公のアメリカ人作家が運転する車が追い越していくのを見向きもせずに、毅然とした姿勢で歩いていく女性(第三の男の恋人)の姿も大変印象的でした。
大観覧車はゆっくりゆっくり回っていた
ということでドナウ公園の帰りに(同じ系統の路面電車だった?)立ち寄ったプラター公園でしたが、公園としては格別な印象はありませんが、あの存在感のある大きな観覧車がゆっくり回っているのを確かめただけで大満足でした。
ヨーロッパの冬の風物詩「焼き栗」で身も心も温まる
そしてなによりもうれしかったのは、冬のヨーロッパでは名物の焼き栗売りが出ていたことでした。さっそく「ビッテ」と言って焼き栗を注文したところ、ドイツ語の新聞に包んで渡してくれました。
寒さにかじかんでいた手にその新聞紙の包みのぬくもりが伝わり、さっそく口に入れた焼き栗の香ばしく甘い味も加わって、何かほっとした気分になり、朝から張りつめていた神経も和らぎすっかりリラックスした気分になりました。