ハイデルベルグのビアホールで、「切り干し大根風」の何かを・・・
ハイデルベルグは古城と伝統のあるハイデルベルグ大学で有名な学問と芸術の町。かの文豪ゲーテも何度か訪れ、この町(愛人も?)を愛したことはよく知られています。
ハイデルベルグのツアーでは日本人の現地ガイドさんがお城や薬学博物館などを案内してくれましたが、30年後の今となっては、なぜかそのガイドさんの性別が思い出せません。旅行中に男女1名づつの日本人のガイドさんが案内してくれたことは覚えているのですが。
さて、ハイデルベルグと言えばなぜかアルトハイデルベルヒ(「学生王子」とも言われている)というドイツの古い戯曲・小説を思い浮かべるわけですが。これは、ドイツのザクセン地方にあったカールブルク公国の公子(皇太子)カール・ハインリッヒがハイデルベルグ大学へ遊学し、青春を謳歌した日々の生活を描いた物語です。
ハイデルベルグの酒場については、公子が友人たちとメッチェン(若い女性)を追いかけ、バカ騒ぎをした様子が描かれ、その酒場のモデルではないかと言われている店もあるようです。
私たちが夕食をとった酒場(ビアレストラン)がその店だったのかどうかは、よくわかりませんが、由緒がありそうな古風な大きな酒場で、大ジョッキで飲んだビールの最初の一口が旅の疲れを忘れさせてくれるほどおいしかったことは今でもよく覚えています。
さて、食べ物はどうかと言えば、いろいろな種類のソーセージやハムが、これでもかと出てきましたが、なぜかあまり食べる気がしなくて、何かあっさりとしたものはないかと料理の皿に目をやると、日本の切り干し大根の煮物によく似た料理が大皿に盛られているのを見つけました。思わずそれに手を出したのですが、食べてみると切り干し大根と食感は似ているものの、味は全く違うキャベツの酢漬け(ザウワークラウト)でした。でも、味は悪くなく、あっさりさっぱりしていたので、どんどん箸(フォーク)が進みました。
そんなわけでドイツの料理については、ロマンチック街道のどこかのレストランで食べた見た目はおいしそうだけど味がしょっぱいだけのビーフシチューや香草の匂いのきついサラダや油っぽいソーセージやハムなどの印象しか残っていません。
翌日の自由行動時のランチでは、魚のマークの店を街中でみつけたので、そこでフィッシュアンドチップスと小エビのから揚げを注文し、おいしくいただきましたが、これはどうもドイツ料理ではなさそうでした。