目的別やど(宿)探し!おすすめ「キーワード」は?

旅の宿(やど)を探す楽しみとシニアライフでの遊び、学びなどをテーマに書いています。

海辺のホテルで自炊する(その3)釣った魚を料理して食べる(悠々シニアライフ)

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「そのホテルの前には大海原が広がっていた」、まるで小説のタイトルのようですが、海辺のホテルに泊まって、釣った魚を料理するという初めての体験のお話です。
ホテルについての感想は自分の思うままを正直に書きたいので、ホテル名や所在地は省略します。悪しからず、ご了承ください。

 

 〇近くに釣りの好ポイントがありそうなホテルを探す

まずやるべきことは、楽天トラベル」の検索機能を使って「キッチン」というキーワードで検索します。

すると、部屋にキッチン(ほとんどは簡易キッチン)が付いている全国の宿泊施設が出てきますので、そこから希望する旅行先の地域で絞り込んでいきます。

格好の釣りのポイントがあるかどうかは、ホテル近辺の漁港などの情報GoogleやYahooで検索したり、YouTubeの動画を検索すれば、有益な情報が沢山得られます。
さらにGoogleアースで、ホテル近辺の地形を調べ、例えば海岸の構造はどうだとか、護岸のテトラ帯がどのような形で続いているかなどを調べて、釣りのポイントになりそうなところを自分の目で確かめるのも釣り旅の楽しみ方の一つです。

今回は、まだ寒さの残る季節であり、テトラの穴からカサゴ(ガシラ)やメバル、キジハタ(アコウ)などを狙おうと考えていたので、テトラ帯がどのようになっているかは大変興味深いところでした。ただ、加齢と運動不足で下半身の筋力が低下しているので、落ちたら危険なテトラにはなるべく近づかないようにしなければなりません。

 

〇ホテルの前の海で晩飯用の魚を釣る

今回泊まったのは、ホテルと言うのははばかられるような古いマンションを素泊まり用のホテルとして運用している宿泊施設ですが、親ホテルの方は立派な観光ホテルで、泊まった部屋にもバスはありますが、そこの宿泊客は親ホテルの大浴場も使えるとのことでした。

親ホテルの前には大海原が広がっており、砂浜と沖まで長く伸びている波止でいろいろな釣り方が愉しめそうです。

チェックイン開始時刻よりも前に到着したので、まずは親ホテルの駐車場に車を止めて夕方まで釣りをすることに決めました。

釣り竿に仕掛けを準備し、重いクーラーボックスの代わりに保冷剤を入れた小さなクーラーバッグ(100均で買ったアルミ貼りのもの)に餌の青イソメのパックを入れて、軽装でポイント探しから開始です。

 

〇夕方までに釣れたのは小さなリリースサイズのカサゴメバルばかり

 波止の先の方にあるテトラ帯までいくのは今日は止めておいて、まずは足場の良い海岸近くの岩場の穴を探ろうと、青イソメを餌にしたラクリ仕掛けを透明度の高い水面から見える暗い穴に入れたところ、早速ビクビクッと反応があり、引き上げるとベビーサイズのカサゴでした。

「これでは唐揚げサイズにもならないな」と、仕方なくリリース。こんな状態が何度か続いた後、ようやく15cmぐらいの唐揚げにしたらおいしそうなサイズのカサゴを釣り上げ、何はともあれ今晩の料理の食材をゲットできたので一安心。

その後も6時頃まで粘ったものの、結局同じようなサイズのメバルを1匹釣り上げただけで、チェックインのため引き上げました。

 

〇ホテルの簡易キッチンで、釣った魚を唐揚げにして食べる

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(イメージ写真です)

 親ホテルでチェックインの手続きをした後、古いマンション風の建物にある自分の部屋に入ろうとしたところ、錆の出ている古色蒼然としたドアがなかなか開かず苦労しました。しかし部屋に入ると、LDKの広さで、ベッドルームには清潔感のあるツインベッドが用意されており、リビングには大型液晶テレビもあり、キッチンにはそれほど大きくはないものの、不自由でない程度の流し台と、IHコンロのおかれた調理台がありました。冷蔵庫も十分大きいので魚を冷凍することもできます。

早速歩いて5分間ぐらいのところにある大きなスーパー食材を調達に出かけました。ホテルを探す際にはYahooの地図などで近所にスーパーがあるかどうかなどを確かめておくとよいですね。

夕食は、唐揚げにした小さなカサゴメバルちくわとさきいかの天ぷら(まるで居酒屋メニューですが自分で揚げた天ぷらです)、スーパーで買った千切りキャベツ(洗わずにそののまま食べられます)とかぼちゃの煮物、そしてキリンの一番搾りがリビングのテーブルの上に並びました。

唐揚げと天ぷらのために使用したIHコンロは、揚げ物に適した180度などに温度調節ができ十分役立ってくれました。持参したIH対応の鍋ももちろん役立ってくれました。

キッチンの流し台は魚を捌くのには少々狭いですが、それほど不自由というわけでもなくホテルの簡易キッチンでも満足できる調理が出来ることを確認できたことが今回の大きな収穫でした。

 

〇早朝にチェックアウト(これは失敗)し、ホテルの前の海で再チャレンジ

翌朝6時にはチェックアウトし、駐車場に車を置いたままホテルの前の海で釣りを再開しました。

今度は波止の先のテトラ帯まで行き、ポイントとなりそうな穴を探りました。何度か投入を繰り返した後、昨日と同じような小さなカサゴが釣れましたが、これはリリース、もう少し大物を狙おうとテトラにしがみつきながら何度かポイントを探った結果、20㎝ぐらいのムラソイを釣り上げたのをきっかけに、後は良型のカサゴキジハタが釣れました。

そこで「しまった」と思ったのは、すでにホテルをチェックアウトしてしまっていたからです。チェックアウトしていなければ、釣った魚を自分の部屋に持ち帰り、内臓などを処理した後クーラーボックスに氷を沢山入れて家に持ち帰ることが出来たわけです。

当初の計画では、前日の夕方までの釣りで沢山魚が釣れればホテルの部屋で魚を捌いて冷凍保存し、翌朝釣れた魚もホテルに持ち帰って内臓処理をして家に持ち帰るという予定だったのです。しかし、前日の釣果が今一だったため、どうせ今日も釣れないだろうから、チェックアウトしておいて、じっくり時間をかけて釣ろうと考えたわけです。

今回の教訓として、海のすぐ近くにあるホテルに泊まるときは、チェックアウトの1時間前ぐらいまでは釣りを愉しみ、釣れた魚は部屋に持ち帰って内臓などを綺麗に処理したう上で家に持ち帰るのがよいということです。

できれば魚を釣り上げた後に血抜きをしっかりやっておくと生臭みが出ず、さらに神経締めにより味が落ちるのを防ぐようにしておくと完璧です。

 

〇釣り場所の情報も、釣り方も、魚の処理の方法も全てYouTubeなどのネット情報で教えてもらっています。

とりわけYouTubeの動画は重宝しています。最近はいろいろな方が釣りの動画や、釣った魚を食べる動画を公開されており、見るのが楽しく、またとてもためになります。

それぞれ素晴らしい動画ですが、中でもソータローさんのほのぼのとした動画や、くーねるさんの几帳面な性格がよく出ている清潔感のある動画を見るのが楽しみです。

シニア世代になってこのような「海辺のプチ田舎暮らし」をしてみたいと思ったのも多くの釣り好きなユーチューバーさんたちの影響かと思っています。

キャンプ本格的な田舎暮らしをするにはやや歳をとりすぎている私でも、キッチン付きのホテルを使ってこれらの皆さんと同じような生活を時々楽しめることができれば、老後の楽しみの一つとして、これに優るものはありません。今後もこのライフスタイルを大切にしていくと共に、釣りの技もこれから少しずつ磨いていきたいと考えています。

 


    
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